
今月12日にロイヤル・ティレル博物館で正式公開されたばかりの驚異的なノドサウルス類の化石。生きた姿をそのまま伝えるかのような、奇跡的ともいうべき素晴らしい保存状態で、大きな話題になりました。実は昨年9月に私が同館を訪問した際、特別に一足先に見せていただきましたので、その時の写真をご紹介します!

以下は細部の写真です。

綺麗に並んだ皮骨の鎧と、その隙間を埋める鱗まではっきり確認できます。

少しわかりにくいかもしれませんが、右肩の辺りです。大きなスパイクのすぐ下に右前足があります。
別角度から。皮骨部分とは明らかに異なる前足の皮膚と、ヒジの方に沿って並ぶトゲにご注目ください。
今度は体の内側です。薄いオレンジ色っぽい部分が皮骨(ヨロイ)の裏側、真ん中の焦げ茶色の筋が腱です。
これも内側。右端の方の焦げ茶色部分が肋骨です。
この化石の学術的な価値は言うまでもありませんが、その堂々たる美しさと存在感は、言葉にしようもないのインパクトでした。最初に対面した時、私は感動と興奮で涙ぐんでしまい、周りに心配されるほどで…(笑)。ノドサウルス類の新属新種の可能性があるとのことで、今後の更なる研究に期待大です。
以上、カナダ・アルバータ州産の曲竜(鎧竜)特集でした。
なお、下記National Geographic公式ページでは3Dデータで細部まで確認できますので、こちらも是非!
http://www.nationalgeographic.com/magazine/2017/06/nodosaur-3d-interactive-dinosaur-fossil/

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著書『知識ゼロからの恐竜入門』